香水オタクがフレデリックマルの香水12種類徹底レビュー!ディスカバリーセット
ニッチフレグランスファンの間で根強い支持を集める “Editions de Parfums Frédéric Malle(フレデリック マル)”
フレデリックマルでは世界的に有名な調香師たちがブランドの制約に縛られず“自分の名前で”作品を生み出す、特別なフレグランスブランドです。
今回はそんなフレデリックマルのメゾンを象徴する12本が試せるホリデーディスカバリーセットを実際に使ってレビュー!
フレデリックマルは高価格帯の香水なので、人と被りにくいのも魅力のひとつ。
ただ取り扱い店舗が少なく香りを試せる場所が限られているので購入に躊躇してしまいがち。
とくに現在、正規の取扱店である【ラトリエ デ パルファム】でこのディスカバリーセットの販売が終了しているため気軽にお試しができません。
この記事では実際に12本を試した感想を中心に、香りの印象を正直にまとめました。
「どんな香りがあるの?」「どれを選べばいい?」と迷っている人の参考になるよう
できるだけ分かりやすく紹介していきます。
お気に入り度につきましては香りの良し悪しではなくあくまで私自身の好みの香りかどうかで決めているので参考程度でお願いいたします。
- FREDERIC MALLEフレデリックマルとは
- ビガラードコンサントレBIGARADE CONCENTREE
- ポートレイトオブアレディORTRAIT OF A LADY
- アンパッサンEN PASSANT
- ベチベルエクストラオーディネールVETIVER EXTRAORDINAIRE
- ムスクラバジュールMUSC RAVAGEUR
- ローズトネールROSE TONNERRE
- イリスプードゥルIRIS POUDRE
- フレンチラバーFRENCH LOVER
- ゼラニウムプールムッシューGERANIUM POUR MONSIEUR
- ムッシューMONSIEUR.
- カーナルフラワーCARNAL FLOWER
- オードゥマグノリアEAU DE MAGNOLIA
- トラベルセットについて
- 私が選んだお気に入りTOP3
- さまざまな香りを少しずつ試したい方に
- まとめ
FREDERIC MALLEフレデリックマルとは
フレデリックマルは調香師の自由な創造から芸術的な香りを数多く生みだしているフランスのパリ発のフレグランスブランドです。
従来の香水はブランドのイメージが先行するものが多いですがフレデリックマルはあえて調香師の名前をボトルに記しています。
今まで様々な香水を使ってきたという方でも調香師な名前までチェックしている方は多くないと思います。
今回のレビューでは調香師の名前も記載しているので是非気にかけてみてください。
気が付けば『あれ?あの好きな香水もこの人が調香師だったかも!』『この人が作る香りって素敵!』なんて発見があり、より香り探しが楽しくなります。
多くの化粧品会社がブランドイメージという表層的な幻影ばかりを追求していた時代の中で、フレデリック・マルは主役であるべき香り そのものへ焦点を取り戻したいと考えるようになります。
そうして、彼は、 2000 年に エディシ ョン ドゥ パルファム(香りの出版社) を掲げた自身のブランド〈フレデリック マル〉を創設し、今にも失われかけようとしていた真のグジュアリー パルファムの世界を鮮やかに蘇らせました。
このブランドの理念は、調香師たちに完全なる創造の自由を取り戻したい、という強い想いから生まれたものでした。 エディション ドゥ パルファム(香りの出版社) というコンセプトのもと、フレデリック・マルは 編集者 として、調香師たちの創造の限界を取り払い、彼らを更なる嗅覚の領域へと導くことで、調香師たち自身の名を冠した、この世に2つ とないユニークな香りの芸術作品を、共に創り上げます。
引用元:ラトリエデパルファム
【ラトリエデパルファム】は誰もが知るブランドからフレグランス専門のメゾンまで、幅広く取りそろえる香りのセレクトショップです。
今回レビューするフレデリックマルのホリデーディスカバリーセットもこちらで取り扱われていました。
フレデリックマルのディスカバリーセットは常に取り扱いがあるわけではないのと、全ての香りがディスカバリーセットに入っているわけではないのでそこがネックではありますが、正規取扱店なので偽物の心配はないですし様々なブランドの取り扱いがあり購入時にサンプルがもらえたりするので香水好きの方はチェックしてみてくださいね。

\いきなり現品は不安…という方はまずこちら/
話題の香水を少量で試せるサブスクです
ビガラードコンサントレBIGARADE CONCENTREE

| 属性 | シトラス |
| 季節 | 春夏(特に夏) |
| イメージ | 陽気、前向き、清潔、爽やか |
| 調香師 | ジャン=クロード・エレナ |
| お気に入り度 | 4.5 |
トップノート:ビターオレンジ、カルダモン、ピンクペッパー
ベースノート:シダーウッド
一番最初に試した香りなんですが、もう一つ目からすっごくいい香りで感動しました!
オレンジのほろ苦い爽やかさやさっぱりさを感じつつも瑞々しい甘さがあり、なんだか懐かしい気持ちになる香りです。
作者のジャン=クロード・エレナ氏は以前のエルメスの専属調香師です。
「ナイルの庭」「地中海の庭」「テールドゥエルメス」など数々の名作を作った人物であり私はナイルの庭もテールドゥエルメスも大好きなので彼の作品が好みなのかもしれません。
オレンジの香りということで『よくある安っぽい感じだったらどうしよう』とちらっと思っていたのですが全くの杞憂でした。
しっかりとオレンジが香るけれどカルダモンやピンクペッパーのアクセントで何度も腕をクンクンしたくなるような味わいのある香りです。
なんだか懐かしく感じるのはほんのりパウダリーにも感じるからでしょうか。
香水が苦手な人にも比較的受け入れやすそうな香りだと思います。
色々試したくて手に入れたディスカバリーセットなのにまさかの一本目でお気に入りが見つかってしまいました。
オードトワレなので香り自体が軽やかで使いやすいですが香りのもちが良くないことがデメリットです。
つけた直後もきつくない為、付け直しはしやすそうです。
ポートレイトオブアレディORTRAIT OF A LADY

| 属性 | フローラル |
| 季節 | 重めなので秋冬が似合いそう |
| イメージ | エレガント、芯のある女性、セクシー |
| 調香師 | ドミニク・ロピオン |
| お気に入り度 | 4.0 |
トップノート:ローズ
ミドルノート:ブラックカラント、ラズベリー、クローブ
ラストノート:パチョリ、サンダルウッド、フランキンセンス
こちらはワンプッシュでかなりがつんと香ります。
100mLのボトルあたり400本以上ターキッシュローズを使用しているのでとにかく濃い。
ドミニク・ロピオン氏の代表作はディオールのデューンやピュアプワゾン、ランコムのラヴィエベル、ペンハリガンのハートレスヘレンなど数えきれないほどあります。
その中ではランコムのラヴィエベルがわたしはお気に入りです。
ポートレイトオブアレディはつけたてはかなり濃厚なので人を選びそうです。
ただの薔薇ではなくパチョリやクローブなどの癖のある香料が使われているため純粋なフローラルを期待するとびっくりします。
つけてすぐはコーラのような不思議な香りですが少し経つと薔薇の香りがより際立ってきます。
クラシックでお香のような香りがするのでいかにも香水!という雰囲気が苦手な人には向かないかもしれません。
個人的にはつけたての香りはあまり好みではないのですがだんだんとクセがまろやかに調和してきたあたりからやみつきになってきます。
どちらかというと年齢層は高めなイメージですが若い人がつけるのであれば落ち着いた人やドレスアップ時に似合いそうだなと思いました。
カジュアルな普段着って感じではつけにくそうだなぁと思ったけれど逆にギャップでいい場合もあるかも…?
アンパッサンEN PASSANT

| 属性 | フローラル |
| 季節 | 春 |
| イメージ | 明るい、キラキラした空気、清潔 |
| 調香師 | オリビア・ジャコベッティ |
| お気に入り度 | 4.0 |
トップノート:ホワイトライラック、キューカンバー(キュウリ)
ベースノート:ホワイトムスク、シダー
シュッとひと吹きして真っ先に感じるのは『すずらん…?』でした。
すずらんのあのさっぱりとした少し青みのあるおはなの香り。
これはすずらん(リリーオブザバレー)好きな方には刺さりそうな香り。
スイスの草原に小川が流れてほとりにはお花が咲いていてそこで洗濯物を干す…みたいなイメージです笑
とりあえず爽やか、清潔、清々しい晴れた春の日の朝!という感じ。
キラキラとした朝露が光るお花なイメージ。
洗濯物、といったようにリネン系の香りです。
でもこれ鈴蘭ではなくてホワイトライラックとキュウリなんですね。
私は瓜系があまり好みではないのですがこちらはよい香りだと感じました。
でも瓜系にとっても苦手意識がある方はほのかなキュウリ成分を感じ取ってしまうかも…?
青さを感じるお花の香りが好きな方にオススメです。
ベチベルエクストラオーディネールVETIVER EXTRAORDINAIRE

| 属性 | スパイシー |
| 季節 | オールシーズン |
| イメージ | エスニック、個性的、古着屋さんが好きな人に似合いそう |
| 調香師 | ドミニク・ロピオン |
| お気に入り度 | 3.0 |
トップノート:ベルガモット、ビターオレンジ、ピンクペッパー
ミドルノート:ベチバー、カシュメラン、シダー、サンダルウッド
ベースノート:オークモス、ムスク
さっぱりしたハーブのような爽快な香りが第一印象です。
その後すぐにとてもスパイシーなスパイスの香りが前面に押し出されて初めに感じたハーブのさっぱりさは控え目に香るようになります。
ブラックペッパーのようにピリッとした香りで、フェミニンな香りを求める方とは対極な香りです。
かなり個性的でブラックペッパーを強く感じるせいか私には美味しそうなステーキソースにも感じます(笑)
時間が経つとだんだんと柑橘の香りがあらわれてまたさっぱり爽やか系になります。
最初はびっくりするくらいブラックペッパーなんですが肌になじんだ頃には不思議と良い香りに。
トップは香水としては好きではないけれどミドル以降馴染んでくるとそこまで奇抜ではありません。
嫌いではありませんが自分が常に身にまといたいかというと違う気がするので☆は3にしておきます。
トップは☆2.5です。
ラストは良いのですがトップがあまりにも刺激的で万人受けはしなさそうですが個性を求める人には良いのかも。
ムスクラバジュールMUSC RAVAGEUR

| 属性 | オリエンタル |
| 季節 | オールシーズンだけど特に秋冬 |
| イメージ | エキゾチック、ミステリアス、夜、セクシー |
| 調香師 | モーリス・ルーセル |
| お気に入り度 | 5 |
トップノート:ベルガモット、マンダリン、ラベンダー
ミドルノート:アンバー、バニラ、ムスク
ラストノート:サンダルウッド、ムスク
ムスクラバジュール…濃厚な香りが多そうなフレデリックマルで人気のこの香り。
ラバジュール(破滅)なんていったいどんなトリッキーな香りがくるのか…とすごく恐る恐るつけてみました。
はじめ『あれ?ラムネみたいな香りがする…?』と思って鼻を近づけてみると全然違う香り。
どこかで嗅いだことがあるような系統?そしてピンときました。
鼻を近づけた時の香りが少しゲランのシャリマーを思い出す感じだ!
でももちろん全く同じわけではなく、トップノートのベルガモットとミドルノートのバニラが混ざり合ってそのように感じたのだと思います。
と同時にラベンダーもほのかに香っている。
ベルガモットとバニラが何故か私には正露丸をまろやかにしたような雰囲気にかんじるんです(好きな香りなので怒らないでくださいね)
怪しげでミステリアスな香りなので危険な香りがします…
日中よりも夕暮れから夜にかけて似合う香り。
離れた時と近づいた時で香り方が違う気がするのでそれもまたセクシーです。
ポートレイトオブアレディとムスクラバジュールが特に人気らしいけれどすごく納得。
寝る前につけて起きてからも腕に残っていたので香りのもちはよさそうです。
絶対に万人受けはしない(日本では)香りだと思うけれど癖になる香りなのでオリエンタル系が好みであればおすすめ。
クセはあるので香水があまり得意でない方にはオススメしない香り。
ですが私は☆5です!
ローズトネールROSE TONNERRE

| 属性 | フローラル |
| 季節 | オールシーズン |
| イメージ | 優雅、華やか、上品 |
| 調香師 | エドゥアール・フレシェ |
| お気に入り度 | 4.0 |
トップノート:ローズ
ベースノート:ベチバー、パチュリ、カシュメラン
フレッシュな薔薇!
薔薇が好きな人にオススメです。
甘さはあまり感じない花びらだけじゃない、茎の青さも感じるさっぱりしたローズです。
以前はユヌローズという名前だったようですが名前が変更されています。
ベースノートに含まれているカシュメランはあまり聞き馴染みがない名前ですがふんわりした温かみのある合成ムスクのことです。
薔薇の香りがこのカシュメランによってまろやかな香りになっています。
ベチバーの自然を感じさせる香りと良く調和しています。
ベチバーにはリラックス効果があるのでより気持ちが穏やかになるようなナチュラルな香り立ちになっています。
パチュリは墨汁のような土のような個性的な目立つ香りですがこちらの香りではそこまで主張が激しくないので一貫して素敵な薔薇の香りだなぁと思います。
思う浮かぶ色は赤。
赤いタイトめなドレスを着た美しい女性がつけていそうな…
癖の強い香水は苦手…という方も使いやすいかもしれません。
ラストノートではほのかにパウダリーなのでクラシカルな雰囲気で年齢を重ねても愛用できそうなそんな香りです。
イリスプードゥルIRIS POUDRE

| 属性 | フローラル |
| 季節 | オールシーズン |
| イメージ | 貴婦人、上品、レトロ、華やか |
| 調香師 | ピエール・ブルドン |
| お気に入り度 | 4.0 |
トップノート:ローズ、バイオレット、イランイラン
ミドルノート:アイリス
ラストノート:サンダルウッド、ムスク、トンカビーンズ
どんな香りなのか何も見ずにワンプッシュしてみましたが真っ先に感じるイランイラン!
そこにパウダリーでクラシックな香りが前にでてきます。
その奥でもやはりイランイランは存在感があり複雑だけれど何度も匂ってしまう中毒性があります。
バイオレットもアイリスもムスクも懐かしい石鹸のような香りがするのでそれにエキゾチックなイランイランと控え目なローズが足されて複雑でもあり個性的でもあります。
ライトな香りではないので香水に慣れてない人や軽い香りが好きな方には向かないです。
また、万人受けもしないと思います。
クラシックで女性らしい、でもちょっと人とは違う一癖ある香りが好きならばおすすめです。
くせがあるとは書きましたがパウダリーなアイリスの素敵な香りです。
アイリスが好きな方も多いようなので気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。
フレンチラバーFRENCH LOVER

| 属性 | ハーバル、グリーン系 |
| 季節 | 春夏 |
| イメージ | 明るい、朗らか、快晴 |
| 調香師 | ピエール・ブルドン |
| お気に入り度 | 4.0 |
トップノート:ピメント、アンジェリカ、ジュニパー
ベースノート:パチュリ、ベチバー、フランキンセンス
ひとことで表すと…草!
だけでは情緒もなにもないですが、そよ風になびく草原に立ってるみたいな清々しい香り。
日曜日の公園のような晴れ渡った休日を思わせる香り。
パチュリの土っぽさも相まってまさに自然!です。
付けた瞬間はかなりスパイシーなグリーンで『苦手かもしれない…』と思いましたがミドルからなんだかまろやかさが増して懐かしい気分になるような、グリーンな香りに徐々にウッディが混ざるような爽快感のある香りから落ち着きのある香りに変化していきます。
この香りをつけている人がいたら匂いフェチとしてはなんだかすごく気になりそう。
どちらかというと女性向けではなく男性向けだと思いますが自分でつけたい…
でも好み的に最初のインパクトが苦手で悩ましいところです。
草木や土などの大地の香りが好きな方には好まれそうです。
ラストノートがほんとに良い!素敵!
今までトップが苦手で敬遠していた香り(例えばルラボのサンタル33)をもう一度ためしてみようかな…という気持ちにさせてくれる香りでした。
ゼラニウムプールムッシューGERANIUM POUR MONSIEUR

| 属性 | ハーバル、グリーン |
| 季節 | 春夏 |
| イメージ | 清潔、知的 |
| 調香師 | ドミニク・ロピオン |
| お気に入り度 | 4.0 |
トップノート:ミント、アニス、ゼラニウム
ベースノート:サンダルウッド、フランキンセンス
ミントがすごい。
つけたては歯磨き粉のようなきつめのミントだけどだんだん穏やかになってきてゼラニウム前にでてくる。
おじさんぽいと思う人もいそうですが理系の男性がつけてそうな知的なイメージ。
トップのインパクトがすごいけれどミドル以降の香りはとても良いです。
ミドル以降はゼラニウムが主役でミントはほんのりうしろで支えてくれる程度に香ります。
サンダルウッドやフランキンセンスがベースですので徐々に肌になじみ落ち着きのある香りになっていきます。
朝ミントの歯磨きをして昼青空の下で過ごして夜にむけてリラックスモードになるみたいな一日の移ろいを感じます。
一回目につけた時はトップはミントそのまま!って感じでしたが二回目につけた時はミントと共にゼラニウムも初めから感じられました。
ゼラニウム プール ムッシューとは紳士のためのゼラニウムという意味なのですがまさに名前の通りの香りです。
色んな香りが複雑に混ざり合うというよりはミントとゼラニウムががっつり香るのでゼラニウム好きさんには是非試していただきたいです。
フローラルやグルマンなど甘い女性らしい香りとは正反対の香りです。
この香りもトップのインパクトとは打って変わってラストはほんとに肌なじみのいい香りになるので香水って奥深いなぁとしみじみ感じました。
ムッシューMONSIEUR.

| 属性 | オリエンタル・ウッディ |
| 季節 | オールシーズン |
| イメージ | ダンディ、上品、落ち着き、寛容 |
| 調香師 | ブルーノ・ヨヴァノヴィッチ |
| お気に入り度 | 2.0 |
トップノート:マンダリン、ラムアブソリュート
ミドルノート:パチョリ
ラストノート:シダー、スエード、インセンス
木製の薬箱を開けたときのような香り。
正露丸や消毒液、薬箱…?
ムッシューの名のイメージ通りダンディな男性のイメージ。
香りが特殊すぎて季節やイメージが思い浮かばないですが苦手なのに気になる。
これは今回のディスカバリーで一番の個性派に感じました!
最初は『えっなにこの匂い…』となりつつもなんだか癖になるような気もします(笑)
それは匂いフェチで香水が大好きだからであって、香水をつける習慣がない人や香水が嫌いな人には絶対に勧めない香りです。
パチュリが結構強くインセンスがベースにあるのでスピリチュアルなイメージも感じます。
これを付けた後に運転していたらふっとお線香の香りが…
お線香といっても白檀や沈香など種類によって香りは全く違うのですがラストノートは沈香を感じました。
この香り自体を嫌なわけではないのですが自分の香りとして纏いたいかと問われれば答えはNoです。
ダンディなおじいさま(おじさまではなくおじいさま)がつけていたら似合う、まさにムッシューのための香りです。
カーナルフラワーCARNAL FLOWER

| 属性 | フローラル |
| 季節 | オールシーズン |
| イメージ | 官能的、夜、 |
| 調香師 | ドミニク・ロピオン |
| お気に入り度 | 5.0 |
トップノート:ウォーターフルーツ(メロン)、ベジタルノート、チュベローズ(フレッシュ)
ベースノート:チュベローズ(ミルキー)、ムスク
チュベローズの香りがかなり華やかに香り立ちます。
官能的な香り。
あまり瓜系が好きではないのでトップノートのメロンが不安だったんですが私の肌ではチュベローズの方がかなり強くメロンはあまり感じられませんでした。
今回のディスカバリーセットの中のフローラルで一番好みでした!
あまくてこっくり系の官能的なフローラルです。
チュベローズが好きなこともありカーナルフラワーはどんぴしゃでした。
以前セルジュルタンスのテュベルーズクリミネルを使ったことがあるのですがそちらは湿布感が結構強かったのでチュベローズ=湿布(サロンパス)みたいに印象づいてましたがマルのチュベローズはよりまろやかで湿布感があまりなくて良かったです。
トップでも好きだと思ったのにそのあとの香りが更にミルキーでまろやかになってずっとにおっていたい。
本当にかすかにグリーンも感じるけれど基本的にずっとあまいお花の香りです。
私はクチナシの香りが好きなんですがチュベローズもそれに少し似たものを感じます。
苦手な方もいそうですがあまいお花が好きな方には是非試してみてほしいです。
人によってはお花の甘さよりも青みが目立つ場合もあるようなのでできればサンプルや店頭で試してからの購入をオススメします。
最近はサブスク型の香水を試せるサイトがあるのでお試しサイズを使ってみたい場合はチェックしてみてくださいね。
\いきなり現品は不安…という方はまずこちら/
話題の香水を少量で試せるサブスクです
オードゥマグノリアEAU DE MAGNOLIA

| 属性 | フローラル |
| 季節 | オールシーズン特に春夏 |
| イメージ | 華やか、優雅、キラキラ |
| 調香師 | カルロス・ベナイム |
| お気に入り度 | 4 |
トップノート:レモン、グレープフルーツ、ベルガモット
ベースノート:オークモス、パチュリ
※正規取扱店のラトリエではトワレとなっていますがフレデリックマルの公式ではオードパルファムと記載あり
好きです!!
最初からとても好みの香りです。
トップからぶわっと華やかでキラキラのお花が香ります。
華やかではありますが柑橘系のさっぱりさやグリーンも感じられ透明感のある適度な甘さです。
脳内イメージは白くて大きな花弁。
クセは少なくすごく嫌い!という人は少なそうです。
マグノリアの花は柑橘のような爽やかな香りが特徴ですがフローラル系ですのでそのジャンルが苦手な場合は避けた方が良さそうです。
ミドル以降、よりまろやかさが増して柔らかくなりとても良い。
思わず鼻を近づけて深呼吸したくなるような爽快で華やかな香りです。
お花が好きな人だけでなくハーバルな香りが好きな人にも合いそう。
こちらの調香師のカルロス・ベナイム氏は「ポロ・ラルフローレン」を作った人物でもあります。
晴天の真っ青な空が似合う明るいイメージ。
なんだかちょっと懐かしい香りがして私はとても癒されました。
トラベルセットについて

こちらはホリデーコフレのトラベルケースとポートレイトオブアレディのセットです。
持ち歩きに便利なトラベルケースでは10mlサイズを持ち運ぶことが出来るので、旅行の際や普段の付け直しの時に便利です。

キャップ部分はマグネット式になっているのでぴたっとくっつきます。

カラーはフレデリックマルを象徴するレッド(朱色)の他にブラックもあるようですがどちらも常に購入できるわけではないようなので気になる方はホリデーシーズンやフリマアプリなどが狙い目です。
私が選んだお気に入りTOP3

香水好きが褒めたたえるブランドだけありどれも良い香りで甲乙つけがたかったです。
むしろ世界的調香師たちの作品に順位をつけるなんておこがましいのですが優劣ではなく筆者個人の好みとして参考にしていただけたらと思います。
それではここから自分的お気に入りフレデリックマル3選です。

ジャン=クロード・エレナ氏は軽やかで多くの人に好まれそうな香りを、高級感をもたせたまま作るのがとても上手な調香師だと思います。
ライトでありながら安っぽくなくオレンジの香りを上品に表現しているので性別や年齢問わず沢山の方に愛される香りだと感じました。

ポートレイトオブアレディとこちらが特に有名なようですが私は断然ムスクラバジュール派です!
オリエンタルな香りが好きでセクシーな香りを身にまといたいならばこちらをおすすめします!

チュベローズやクチナシのような濃厚な甘いお花の香りが大好きなのでこちらを一位にさせていただきました。
人気のポートレイトオブアレディとムスクラバジュールにばかり気を取られていましたがやはり香りの好みというのは千差万別。
先入観なしで軽い気持ちで試したこちらがマイベストでした!
以上が筆者の選ぶお気に入りです!
フレンチラバーとゼラニウムプールムッシューも気になる香りすぎて、もし5位まで選べるならばこの2種類を選びます。
どの香りも個性的で良い香りなのでジャンルや調香師、香料をチェックして是非運命の一本を見つけてください。
さまざまな香りを少しずつ試したい方に
色んなブランドの香水を試したいけれど全部購入するにはお金もかかるし使いきれない…
そんなお悩みがある方に人気のサービスがあります。
カラリア香りの定期便カラリア香りの定期便は約1000種類の香りを月額1990円~のサブスクで試すことのできるサービスです。
香水診断もあり、自分にぴったりの香りを診断してくれます。
BYREDO (バイレード)
Maison Margiela (メゾン マルジェラ)
JO MALONE LONDON (ジョー マローン ロンドン)
Le Labo (ルラボ)
など話題の人気ブランドも試せます。
香水だけでなくルームフレグランスやボディケアグッズ、バスグッズなども選べるので色んな香りを使ってみたい方に大人気です。
1ヶ月で使い切れるサイズのおしゃれなアトマイザーで届くので香りの劣化もなく安心。
サイトでは人気の香りランキングやテーマごとに香りを選べて見ているだけでも楽しいサイトです!
もしかしたら隠れた名香が見つかるかも?!
気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
\話題の人気香水が1990円~試せる!/
まとめ
今人気のフレデリックマルの香水レビューいかがだったでしょうか。
運命の香水をお探しの皆様の香水選びの参考となれば幸いです!
皆様も素敵な香りに巡り合えますように!


